ずっと昔、一緒に住んでいた男性のＫさんと、こんな会話をしたことがある。

「オレは、女が作る弁当ってもんが大嫌いなんだよ」
「なんで？」
「ぜんぜん旨そうじゃねえだろ。見た目重視って感じだろ。いろんなもんをちまちまちまちま詰めやがって、『私は頑張ってお弁当を作りました感』が出まくってて押し付けがましいんだよ。メシに手間かけたのを隠そうともしないだろ。『頑張り屋さんな私を褒めて』って主張が透けてて鬱陶しい。そのくせ味の組み合わせ考えてねえんだ。だから、どんなおかずでも馬鹿の一つ覚えみたいにプチトマト入れる」
「よく分かんないなあ」
「その点、あんたは絶対そういう弁当を作らないだろ」
「どういう意味で？」
「だからさ。あんた満足度重視だろ。手をかけましたよーっての作らねえだろ。もしも『弁当を作れ』ってことになったら、デカい弁当箱を全部カツ丼で埋めそうじゃん。そうでなきゃ『米！』『米に合うおかず！』って真っ二つに分かれただけの弁当とか」
「あー。Ｋさんは一つ大きな誤解をしてるよ」
「どこが」
「私は炊きたての米を愛してるから、よほどの事情がなければ弁当は作らない」
「なるほど」

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　さて、本日の私の弁当。

・塩豚の炊き込みごはんのおにぎり
・ゴボウと人参のきんぴら（小分け冷凍しておいた）
・ポテトサラダ（昨日、多めに作っておいた）
・白菜と塩昆布の浅漬け
・三つ葉と車麩と挽肉の卵とじ
・プチトマト

　以上をシリコンカップで仕分けしつつ、小さなお弁当箱へぎちぎちに詰めた。

　Ｋさん、お元気ですか。私は、とてもつまらない中年になりましたよ。

　あけましておめでとうございます。

　ええと、年明けから辛気臭いお話で申し訳ございませんが。もうそろそろいいかなと思いますので。

　昨年のクリスマスの夜（日付が変わって26日でしたが）、リンパ腫で闘病中だった最愛のイタチ、兜さんが他界しました。
　ご心配くださった方々、また、「兜さん可愛い」と褒めてくださった方々、いい子いい子してくださった方々へ、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

　そねは落ち込んでいるだろうと思われるかもしれませんが。意外と大丈夫です。
　なにしろ兜は死に際まで可愛いと申しますか、死んだあとも可愛いと申しますか。無敵の可愛さなのでございます。
　あの子はもう見えないし、ここにいないのに、それでも可愛いのです。あの子が六年半、存在してくれていたという事実も可愛いわけです。
　正直、いまは数秒ごとに彼のことを思い出してしまうような状況ではございます。しかし、そのたびに「可愛い」「可愛すぎる」「すごい子だ」という幸せな思いで脳がいっぱいになってしまうものですから、なんだかニヤニヤしてしまって、悲しがるような余裕がございません。
　いま兜さんは小さな骨壷に入っております。まんまですが、お隠れになってる感じです。「そんなところに入っちゃって、もう可愛いんだから」としか申し上げられません。だからお花ひとつ買ってないですし、お線香もあげてないんです。死んだみたいじゃないですか。いや、死んだんですけど。どう表現したらよいのでしょう。いかにも「死にましたー」みたいなことを、わざわざしなくてもいいだろうと。そのように思っております。なんかよく分かりませんが、そんな感じです。

　というわけで、私は無事に生活しておりますので、ご心配なく。
　取り急ぎのご報告でございました。では。
　

ちょっと油断すると、ぼけーっとしてしまうのですが。
どのような状況下であれ、ふざけるときだけは真剣にふざけなければならんと。そのように決めていたわけです。わたくしは。

さきほど「タカユキ」関連のお知らせを掲示板に書き込みさせていただきました。
感想文をお送りくださっていた方は一読いただけると幸いです。

ちょっとした事情がございまして、いろんなレスポンスが遅くなっておりますが、そねは無事に生きております。
メールのお返事や、ご入金の確認連絡等の作業も、著しく遅れております。ご迷惑をおかけしております。

PDFプレゼント等、予定しておりましたことは、きっちりやらせていただくつもりです。それとこれとは話が別だからです。
残念ながら、今週の前半は、まだいろいろ忙しくなってしまうと思いますので、もう少しだけお待ちくださいませ。

すみません。こんなとこ読んでくださってるような方が大好きです。気持ち悪いですか。すみません。すぐ直りますから大丈夫です。すみません。

東京行きメモ。

・早朝に起床。雪を踏んで新千歳空港へ行く。
・無事に羽田着。のぼせるほど暑い。
・新宿で開催されている伊勢田博へと向かう。
・「タカユキ」製本ナンバー20番さんが会場にいらしていた。
・彼女の性癖は分かっている、という状態でご挨拶するのは非常に照れくさい。

・伊勢田監督の新作が（字幕つきで）いっぱい観られて嬉しい。
・ここから脳の回路が少し壊れる。

・すっかり感動したあと伊勢田ディナーショーに参加する。
・酒徳監督からのご指名を頂戴したにも関わらず、ローレライさんとのガラス越しタイムに参加しなかった私は、本当にダメな人間だと思う。
・そのまま飲み会に参加させていただく。
・鉤屋創立の頃からお世話になっているＫ氏（男性）からタカユキの感想を頂戴する。「抜けなかったけど勃起した」と言われて、すっかり嬉しくなる。
・嬉しさあまって延々と下品な話ばかりしていたので、たぶん何人かの人に嫌われたと思う。
・新宿のカプセルホテルに宿泊。居心地がよすぎて呆れる。

・翌朝は池袋で異文化に触れる。別の言い方をすると、すごく贅沢なメンバーの視察に同行させていただく。
・最近のオタク女性は綺麗な人が多いのだなということを知る。
・ど根性ガエルが本当はどういう話だったのかを知る。
・怖くて魔法カフェには行けなかった。
・携帯電話を持ち歩かない天才監督と東京駅ではぐれる。もう二度と会えないかもしれないような不安に襲われる。
・無事に再会できた。新幹線のダイヤは大幅に乱れていた。
・その後、某氏と野方で飲酒。むちゃくちゃ旨い店。
・さらに沼袋で飲酒。（ここから数時間の記憶がほぼ全滅。ただ恐ろしく旨いカレーを食った）
・いつのまにか実家にいた。
・父が何を言ってるのかぜんぜん理解できない。
・「こんな酔っ払いとは会話にならん、とりあえずいっぺん寝ろ」と言われる。

・翌朝、目が覚める。
・父の作ってくれる朝食は旨いけど凝りすぎている。
・札幌では放送されていない「ちい散歩」を観る。
・すかんぽのママさんに挨拶。
・下北の最愛の飲み屋へ行く。
・むかし働いていた西永福の飲み屋へ行く。
・下北でおとなしく飲んでいた分、反動でべろべろに酔っ払う。
・同じ高校の天文部出身の先輩二人が店にやってくる。
・「天文部に入るやつは不良ばかりだ、不潔だ、不健康だ、なにが天体観測だ、どうせ『寒ーい』とか言って、ガキのくせにいちゃいちゃしてたんだろ、それが活動内容の全てだろ、親の金で部費出してもらって、夜遊びばかりしやがって、そんな連中がろくな大人になれるわけがないんだ、ざまあみろ」とクダをまく。
・二人ともまったく怒らないので、うんと反省する。
・そのまま先輩宅へ流れて一杯だけ飲みなおす。
・テレビで「イカ娘」を観て唖然とする。
・南阿佐ヶ谷のホテルへ行く。
・ここはもう定宿なので、午前二時半のチェックインでも部屋を取っておいてくれる。ありがたい。

・翌日、はしごのぱいこうだんだんめんを食べる。
・飛行機で帰る。札幌は寒い。

・東京に来たときは連絡しなさい、と言われていたのに、何人かの方へ連絡するのを忘れました。ごめんなさい。
・次回は何もイベントのないときに行こうと思います。

・ご迷惑をかけた方々へお詫びします、どうも申し訳ございませんでした。

現時点で確認できた間違い （13日12:30）

・二日連続で泥酔しすぎて、連絡しなければならない複数名の方に連絡するのを忘れた。
・メールの返事の送り先を２件ほど間違えた。
・べろべろの状態で携帯の留守電を聞いたので、相手を完全に間違えた。
・「ちゃんと帰れましたか」と心配してくださった方に対してなんの返事もせず、違う人に「帰れましたよあははー」というような連絡も入れた。

・たぶん、何人かの人が「これはなんのことだろう？」と首をかしげている。そして何人かの人が「連絡こないなあ」と思ってる。

・なにが起こったのか、一つ一つ検証して間違いを確認してるうち、死にたくなってきました。本当に申し訳ありませんでした。

・今日は線香をあげたら地元でちょっと飲んで、あした帰ります。
・みなさまご迷惑かけました。
・謝って済む話ではないと思いますが、申し訳ございませんでした。
・こんな下品な人間は、そのうち誰かが殺してくれたらいいんだろうと思います。
・すみませんでした。

　めったに自慢できることがないので自慢させてください。

　「タカユキ」後半のお申し込み受付を終了いたしました。
　先ほど最後のお客様からの御注文をいただきまして。前半をお買上げくださったお客様全員が申し込みをしてくださったようです。ええと。リピート率100％というのは、まったく想像もしていなかった嬉しい結果です。お買上げくださった皆様には心より感謝いたします。本当にありがとうございます。

　さすがは、そねさんに甘い方々の精鋭です。
　心が広いにも限度があるだろうというか、どこまでいい人たちばかりなんだというか、もしかしてお金が余ってるのかしらとか、いろんなことを考えてます。正直ちょっと驚いております。「風雲！ たけし城」だったら戦車が足りてませんよ。ありがとうございます。ありがとうございます。私は本当に幸せな人間です。皆様のおかげで生きております。