・銀波露のぱいくう麺

　頭が悪くなりそうなラーメン。ときどき無性に食べたくなる。でも味が濃すぎるからライスがないと食べられない。

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　Ｍ女史の家庭菜園にトマトができたというので、図々しくも頂戴しに行ってきた。トマトとミニトマトと茄子とピーマンとスモモと赤紫蘇を頂戴する。

「これ、前に住んでた人が植えたハーブらしくて、なんか抜いても抜いても生えてくんだよねー。いる？」
　そう言って、Ｍ女史が畑の隅っこからブチブチちぎったのは、デイルだった。私は近所のスーパーで100円とか200円とか出して買ってる。しかも、スーパーで売ってるやつは、ほんのちょっとしか入ってないし、すぐにしなびてしまう。それが家の庭から生えてるなんて、たいへん羨ましい話だ。

「いただきます、いただきますけど、もったいないですよ、これ育てたほうがいいですよ。私も苗を買いたかったんですけどね、育てづらいみたいで挫折したんです。デイルは植え替えに弱いんですって。プランターに移せないって。だから種を買おうかどうしようか悩んでたぐらいで」
「ああ、植え替えたら生えなくなるの。じゃあ、掘り返そうかな」
「なに言ってんですか、もったいない」
「そんなこと言ってる余裕ないよ、雑草みたいにタチ悪いんだから。ハーブを甘くみちゃダメだよ」
　うん。実際、ここで暮らしているあなたが言うのだから、その通りなんだろう。どうしようもなく植物を育てるのがヘタで、たった二ポットのバジルさえ満足に大きく成長させられない私には分からないけど。きっとそうなのだろう。

　その後、喫茶店でとりとめもなくおしゃべりをさせていただいた。七割ぐらいは食べ物談義。その半分ぐらいは学校給食談義。

　帰り道、車を運転してる最中、「そういえば冷凍みかんの話をし忘れたな」と気づいた。そんな夏の夜。