・カボチャ炒め（豚バラ、おかか、ごま）
・きんぴら（ごぼう、人参）
・車麩とネギの味噌汁
・雑穀ご飯



　私信。美味しいクッキーや美味しいリーフパイや美味しいお酒を送ってくださる方々へ。本当にありがとうございます。本当にありがとうございます。本当にありがとうございます。しかし、私はこんなに甘やかされていい人間ではございません。ありがたく頂戴いたしますが、もう充分です。すでに分不相応です。いまより優しくされたら、この人はダメになります。
　美味しくいただいております。ありがとうございます。ちゃんとしようと思いました。ちゃんとします。

----

　というわけで。

　先にお仕事の問い合わせをしていた会社には、「四月から」と言われたので、待ってらんねーということで別の会社へ仕事の問い合わせをした。
　それで説明を受けに行ったら、その会議室の中には求職者がいっぱいいて、いきなりプリントを何枚も配布されて、知能テストと常識テストを延々やることになった。いや、「適正テスト」という説明だったけど。これは完全に知能テストと常識テストじゃないか。
　

　小学生のとき、知能テストの結果に問題があるという理由で母親が学校に呼ばれた。そんな黒歴史を持っている私としては、本気で逃げ出したくなった。
　しかも問題は「図形回転系（白黒）」ばっかりだ。空間把握能力のない人間には、びっくりするほどできないやつだ。テストの時間が終わってプリントを回収するとき、ちらっと隣の人の答案を見たら、私の四倍ぐらい埋まってた。ダメじゃん。これ、もう完全に落ちるじゃん。
　それでも常識テストのほうは、『NATOの正式名称を答えられない』『日本三景を一つも書けない』という致命的なミスがあったものの、それ以外は結構なんとかなった。こっちは高得点だろ。相殺してくれよ。
　いや、こういう適正診断に「相殺」って概念はないんだよな。両方のバランスを見てるんだよな。片方がボロクソで片方が高得点って、一番よくないパターンだ。ダメじゃん。

　試験のあとは個別面談だ。もう完全にヤケクソだ。
　「何か質問はありますか？」
　「このビル、建物まるごと禁煙ですよね」
　「あ、そうです。煙草は吸えないと思っていただいたほうがいいです」
　「昼休みに外のお店で吸うしかないわけですね」
　「えーと、この近所には煙草を吸えるお店が少なくて、残業の日は12時間カンヅメですから、喫煙者さんには厳しい職場だと思いますが」
　「いや、いまどきはそれが普通かと思いますので」
　「タフですね」
　「ええ、まあ」
　「禁煙に成功しちゃうかもしれませんよ」
　「や、ドトールありますから」

　翌日、人事の担当者さんから電話が来た。結果が出るのはもっと先になるはずだ。なんだろうと思ったら、「本当は二月の仕事をお願いする予定だったけど、もっと他に頼みたい仕事があるから、とりあえず今週中に来てほしい」と言われた。
　ありがたくお受けしたものの、電話を切ってからどんどん不安になってきた。

　あれじゃないのか。
　これは、知能に問題のある人を集めて実験とかするつもりなんじゃないのか。喫煙が脳に及ぼす影響のデータとか、そういうのを取られてしまうのかもしれない。
　まあ、それならそれで一向に構わないんだなあ。うん。頑張ってくるよ。