・きのこのリゾット （椎茸、しめじ、えのき、にんにく）


　こんな夢を見た。

　私は飲み屋で飲み会に参加している。なんの飲み会なのか分からない。そこで交わされている話題も全く分からないので、黙って飲んでいる。
　隣のテーブルに客が来た。島田紳助だ。若手芸人らしき人物を何人か連れている。飲み会の仲間たちは島田紳助に気づいていない。私は、隣のテーブルの会話に耳を傾けている。
　島田紳助が若手芸人に、いくつかの「いい話」を始める。若手たちは深く頷きながら聞いている。私は、説教臭いなあと思いながらそれを聞いている。やがて、島田紳介は最近の若手芸人について語り始める。
　フリートークが面白くなければ売れない、という風潮を作ってしまったのは自分だから、その責任を負わなければならないのだ。だからどんなに面白くないと言われていても、俺は○○や××に仕事を回し続けるのだ。あいつらでは数字が取れないと言われるかもしれないけれど、俺一人が悪者になればいいのだ、と。そういう発言をしたところで、若手たちは「兄さん」「ほんま兄さんは男ですわ」「かっこええ」「僕は一生ついていきます」などと口々に感想を漏らして涙を流す。

　すっかり白けた私は、そろそろ帰りたいなあと思いつつも、腹が減ってきたので焼きおにぎりをオーダーした。

　こんなくだらねえ夢を見るぐらいなら、もっとぐっすり寝たほうがいいと思った。