Dramma della gelosia - tutti i particolari in cronaca／Ettore Scola
1970年・イタリア

イタリア版・かの子撩乱。
『イタリア版』だから軽い。どうしようもなく愚かな人たち（主にモニカ・ヴィッティ様）が、さんざん周囲に迷惑をかけた挙句、くっだらねえことを悩んで、真剣にバカなことをする、そういうアホみたいな映画。すみません。たとえ恋愛モノでも、こういうのは割と好きです。すみません。

だってオープニングが素敵すぎると思う。このタイミングでなんなの、この音楽、って感じが好きだ。
犬の正体が途中で分かるのも気持ちいい。
あと、どうでもいいけど、私はマルチェロ・マストロヤンニの顔力が非常に好きだ。

ついでに言うなら、全員が全員「自業自得」なのが、大変いいと思う。
底意地の悪い人間だとか、交通事故だとか、不運な病気のせいじゃなくて。出てくるやつがバカだからバカなことになる。でもバカだから可愛げがある。こういう話を書ける人は大人だよなあと思う。