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映画と食べ物の備忘録
from 2009-09-09 to 2011-07-24 (maybe)
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The Limits of Control/Jim Jarmusch
2009年・スペイン/アメリカ/日本

とんでもなく面白かった。だけど一緒に行った夫は「眠い」と言って怒っていた。
そして、鑑賞中に何度も爆笑しそうになった私は、たぶん何かを間違えてる。
【初見/スガイシネプレックス札幌劇場/★★★★☆】

主人公の顔力に圧倒されつづける二時間って。

・無表情シーンを長々と見せられるたび、なんだかよく分からない種類の笑いが沸き上がってくるので、それを堪えるのに精一杯だった。

・とにかく顔の力が凄すぎる。
・「一人の人間の無表情アップ」を、これだけ長時間ずっと見せられて、ちっとも飽きないっていうのはなんなんだ。
・この人、まばたきしないなあ。
・唇を閉じたラインがド直線だなあ。
・黒人なのに、すごく顔が大きいんだよなあ。エロメガネ女の二倍ぐらいあるよ。
・いやー、もうかっこよすぎる。なんだろう、この人は。

・あ、それ飲んじゃうんだ。
・いえ、別に構いません。好きになさってください。

・何度も何度も「なんでだよ」と呟きたくなる。
・「でもお前、観てて気持ちいいんだろ」って言われてるような気分になる。
・「絵として格好いいから別にいいだろ」って言われてるような気分になる。
・「うん」としか言えない。

・え、そっち行かないの? とか、部屋に帰るの? とか。
・こちらの予想が、いちいち細かく裏切られていくのが非常にいい。
・シーン変わるたびに面白くて面白くて死にそうになる。
・ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、ミスターデボンチョ監督の『地獄の13人』を思い出した。

・それにしても寝ないな。この人は。
・エスプレッソのせいか。
・いや、普通なら「プロの殺し屋だから」なんだろうけど。ただ単に、目を閉じない生き物を見てるみたいだ。
・いかん。なんだか釘付けだ。

・さすがに地図は飲まないんだ。当たり前だよね。

・お、やっと主人公が『分かりやすいやる気のポーズ』を見せた。
・そろそろ終盤だ。さあ、この状況をどう切り抜けるんだ。
・えええー?
・いえ、なんでもありません。私のことは気にしないでどんどん続けてください。
・えええー?
・いえ、楽しんでます。楽しんでるから大丈夫ですよ。
・そしてエンドロール。
・役名の羅列で、仕上げの大笑い。

・こんなにも無茶なのに、そこそこ分かりやすく伝わってくる何らかの狙い。
・でも、それは私の解釈が間違ってるかもしれない。
・そもそも意味があるのか、ないのか、どちらかに決める必要はないと思う。
・あとは勝手に考えさせてもらっても、もらわなくても、別にどっちでも。
・こういうの観ると、私は映画が好きなのかもしれないなあと思う。
・だって、これ、絶対にテレビドラマじゃ無理だ。
 
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