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映画と食べ物の備忘録
from 2009-09-09 to 2011-07-24 (maybe)
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The Imaginarium of Doctor Parnassus/Terence Vance Gilliam
2009年・イギリス=カナダ

 テリー・ギリアムだから観なきゃいけないと思った。
 なるべく事前に情報を仕入れたくなかったので、「テリー・ギリアムの新作」ということ以外は何も知らない状態のまま劇場へ向かった。それは今回の私に限って言うと、完全に失敗だった。
 とりあえず、いまの私には評価する資格がない。「コビト良かった」の一言で終わってしまう。あと一回、レンタルか地上波で観ようと思ってる。そうじゃないと無理だ。
【初見/ユナイテッド・シネマ札幌/未評価】

 私は、西洋人の男性の顔を見分ける能力が極めて低い。特に、出演しているのが二枚目のハリウッド男優ということになると、ほぼ見分けられない、と言って差し支えないぐらいのレベルまで判別能力が落ちる。だから洋画を見るときは、どうしても衣装や髪型に頼ってしまう。

 そして私は今回、この映画にどんな俳優が出ているのか、どのような映画なのかを全く知らないまま鑑賞した。その結果、何かを語れるレベルまで堪能することができなかった。
 つまり、主人公の顔の変化に、ほとんどついていけなかった。
 なんとかぎりぎり、ジョニーデップのところで「あれ?」と思った。それだけだった。私の頭の中で主人公の顔が曖昧なまま、どんどん話が進んでいくので、そればかりが気になってしまって気持ち悪くなった(テリーギリアム映画の心地よい気持ち悪さとは無縁の気持ち悪さで)。もしかしたら私はもう洋画を観ちゃいけないのかもしれない、とか、そういうことを考えているうちに映画は終わった。

 はっきり申し上げて、いまのところは、私の観たテリーギリアム映画の中では一番目か二番目に面白くなかった、という感想なのだけれど。最初の一〇分ぐらいが最高に面白くて綺麗で、あとは失速しっぱなしでチンタラやってるように見えたんだけど。それは、私のせいなのかもしれない。もういっぺん観ないとダメだ。
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