2009年・日本

以前、私がおつきあいしていた男性は、香川照之の「静かなるドン」が大好きだった。ちゃんと観なさいと言われたので、私も何話か観た。「香川照之って、なんか知らんけど凄いなあ」という感想だけが残った。ほかには何も残らなかった。
それと同じ。

Working Girl／Mike Nichols
1988年・アメリカ

　コペンハーゲン行きの飛行機の中で観たのを思い出したからメモ。いかにも80年代、はいはい、ニューヨーク。
　あれですかね、アメリカ人ってのは、自分の信念に基づいてアクティブに行動して大きな成功を勝ち取りさえすれば、そのための手段はどうでもいいんですかね、って、たかだか一本の映画で、そんな大げさなことは言わないよ。おばちゃん大人だから。

La Lengua de las Mariposas／Jose Luis Cuerda
1999年・スペイン

　劇場で予告編を見たとき、ああ、これは間違いなく生物部員のツボに入りすぎる感じがするし、舞台とか時代背景を考えたらハッピーエンドにはならないだろうから、自分は観ないほうがいいかもしれないと思った。
　でも、そろそろいいかと思って観てみた。
　いや……これは。ちょっと。なんつうのか、あの。えー？　えーって。いや、好きなタイプの映画だけど。細かいエピソードはツボすぎるぐらいにツボだったんだけど。それでもやっぱり、いや、だからこそ、えー？　としか。
　あと、ついでに言わせていただくなら、モンチョ少年は顔の演技がうるさすぎる。あくまでも私個人の好みの問題で。

Rocky Balboa／Sylvester Gardenzio Stallone
2006年・アメリカ

　会計の作業も終わってないけど、梨本勝のニュースを見てるうちに、「コミック雑誌なんかいらない」を、もういっぺん観ておきたくなった→いちおう、ビデオテープも置いてるレンタル屋へ行ってみた→もちろん無かった→店をうろうろした→そういえばロッキー・ザ・ファイナル観てないって気づいた→少し悩んだ→借りた→観た。
　観終わって、ふとHDDレコーダを確認したら、二年ぐらい前に録画した「コミック雑誌なんかいらない」を見つけてしまった。まあいいや。

　本編についてはコメントが難しいからしたくない。考えがまとまりそうにない。そういえば羽佐間道夫の声じゃないロッキーを観たのって、これと「４」だけだなってことに気づいた。それがどうした。

องค์บาก／ปรัชญา ปิ่นแก้ว
2003年・タイ

　たまたまケーブルでやってたので、もういっぺん観たくなって録画した。
　初めて観たときも、すごく面白いなと思ったのだけれど。
　おぼろげに戦闘シーンを覚えてるぐらいの状態で、「ああ、針金の輪っかだ」「油！」「包丁！」「出た、ガラス」といちいち大喜びできるのが楽しい。というわけで二回目のほうが面白かった。

　映画カテゴリでいいのかどうか微妙だけど。

　80年代のアメリカ映画の予告編ばかりを50本集めたというＤＶＤ「Attack of the 80s」を購入した。

　なんとなく、BTTF やゴーストバスターズが入ってないんだろうなってことは、最初から雰囲気で分かってた。そして私が想像していたのは、ハワードザダッグとか、星の王子ニューヨークへ行くとか、ティーンウルフとか、裸の銃を持つ男とか、そういう匂いだった。

　で、どうだったのか。

　どんなタイトルが入っていたのかを書くのは、なんとなくルール違反だと思うので書かないけど。上記のタイトルは一つも入ってなかった。そして、一本目が「ポーキーズ」だった。

　買ってよかった。
　

L'Argent／Robert Bresson
1983年・フランス=スイス

　そうか。びっくりするほど厳しいな。
　犬いたのに、それでもダメだったか。そうだよなあ。
　観てよかったけど。それでも一言で表すなら、「観るんじゃなかった」。