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映画と食べ物の備忘録
from 2009-09-09 to 2011-07-24 (maybe)
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・ボンド製本は、意外と良さそうな感じ。

・本来なら、束ねた本紙の背中部分にノコギリで傷をつけて、木工用ボンドを馴染ませるんだけど。
・100円ショップへ行ってノコギリを買うのが面倒だったから、セロテープの歯でやってみた。これはなかなかコンパクトでいいかもしれない。

・160ページ×4巻の化粧裁ちは面倒くさすぎる。最初からあきらめたほうがいいだろう。
・だって。綺麗な本を作りたいとか、いまさら思わないもん。
・綺麗に整った本は、もう出した。本屋にも並べてもらった。そっちの欲求は完全に満たされてる。
・だから今回は、あえて手作りっぽいものを手作りっぽく手作りで作るのだ。
・うん。そういう高飛車な態度で、自分をムリヤリ納得させようじゃないか。

・さて、これで遊び紙+背固めは、とりあえず何とかなりそうだ。
・問題は装丁だ。家にある本を参考にしてみよう
・ああ、そうか。日本から出ている書籍は、文庫でもハードカバーでもコミックでも、とにかくつるつるしたカバーが付いてるもんなんだな。ぱっと見た感じ、かなり100%に近いぐらいカバー付きだ。
・カバーなあ。そりゃ、あったほうがいいに決まってるけどさ。
・一応、カバー製作の手順と、予想できる所要時間と、そこにかかる費用を頭の中でざっくり計算してみようか。
・はい、無理ー。無理無理。ぜんぜん無理。カバーなし。つけない。ペーパーバックのみ。

・それではペーパーバック作成の際に発生する、紙折りや接着の作業を、簡単にシミュレーションしてみよう。
・ああして、こうして、ああやって、こう切って。うん。カラーの厚紙を使えば、なんとか出来そうだな(雰囲気で)。
・さっそくカラーの厚紙(ケント紙、上質紙、画用紙等)の情報を調べてみよう。
・あれ。意外と高いんだな。1枚2円ぐらいかと思ってたのに。桁がひとつ違ってたよ。

・なんか「画用紙」って、ほとんどタダでもらえるものみたいな感覚が脳の片隅にあるんだ。
・子供のころ、配布されたような記憶が残ってるからだろうな。なんべんでも書き直しさせてもらえたっていう感じがあって。
・蛇口をひねれば水が出る、みたいなのに似てて。
・美術系の人は、こういう勘違いを修正してから大人になれるんだろうな。
・いや、もしかしたら私だけが馬鹿なのかもしれない。
・当たり前だ。お前は疑いようもないほどの馬鹿だ。そもそも馬鹿だから、こんなこと始めちまったんだろ。
・ダメだ、いま、その件について考えちゃダメだ。我に返っちゃダメなんだ。

・さて、気を取り直して画用紙だ。画用紙は買うものだ。
・どうしても買わなきゃダメなのか?
・なんか、スーパーに行けば段ボールもらえるのに、わざわざホームセンターで段ボールを買っちゃった、みたいなことはしたくないんだよな。
・どっかに余ってんじゃないの、画用紙。
・絶対に余ってる気がするんだよね。
・たとえばさ。日本中の、中学生ぐらいの子供がいる家庭の押入れケースとかに、なんとなく入ってる色画用紙とかって、ぜんぶ集めたら二億枚ぐらいになるんじゃないの。
・あと全国の省庁とかのロッカーにさ。一枚、二枚だけ使って、あと放ったらかされたカラー画用紙とかって、むちゃくちゃあるような気がするよね。それこそ五億枚ぐらい。

・馬鹿か。
・「日本中の人から一円ずつもらえば大金持ち」とか言ってる小学生と、何も変わらないじゃないか。
・どうせなら、「確実に、大量に画用紙が余ってそうなスポット」を絞り込めよ。スーパーから段ボールもらうみたいに。
・児童館?
・児童館とかって、カラーの画用紙が余ってんじゃない?
・いや、余ってるってことないだろ。腐るもんじゃないし。場所とらないし。児童館のカラー画用紙ってのは、それは、まだ使ってないだけだよ。
・でも、近所の子供と仲良くなってさ。
・「おばちゃんのために、各色10ずつ持ってきてくれない?」とか言って、二、三軒も回ってもらえば

・乞食以下だ。
・泥棒じゃねえか。
・そのうえ子供を犯罪に巻き込もうとしてる。
・いつから私は、こんな凶悪なことを考える人間になってしまったんだ。
・結構いい子だったはずなのに。
・73年生まれで杉並育ちの人間にしては珍しく、「学校で禁止されてるから」って駄菓子屋に行かない優等生だったのに。
・万引きもしたことないのに。
・「○○ちゃん、やめたほうがいいよ」とか言う側だったのに。
・どうしちゃったんだ。大丈夫なのか。なんかおかしくなってるぞ、私。
・もういい。なんか自分にショック受けた。画用紙は普通に買おう。
・もう、わざわざ東急ハンズとか行って、メーカー小売価格どおりのやつを買おう。あえて割引してないやつ。

・さて、とりあえず画用紙は買ったとしよう。それを表紙として、こう貼って、こう折っていくんだよな。うんうん。
・あれ。
・これぐらい厚い紙だと、プリンタもコピー機も通らないんじゃないの。
・そうだ。通らないぞ。どうやって印刷するんだ。
・印刷屋さんに発注して打ち合わせするときは、そこまで考えたことなかったもんな。どうするんだ。無地で行くのか。
・そこはほら、タイトルを別紙に印刷して、切って貼ればいいんじゃないの。
・貧乏くせえ。
・絶対、その部分だけ汚れるぜ。

・えーと、スタンプだ。こういうときは。スタンプを押せばいいんだ。
・スタンプって。どうやって作るんだ。
・あるじゃん、なんか、消しゴムハンコとか、みんな作ってるじゃん。
・よし。ちょうどトンボのMONO消しゴム(未開封)があるぞ。デザインナイフも持ってたはずだ。よしよし、珍しく簡単に見つかった。
・ちょっと試しに彫ってみるか。
・あれ、タイトルどうするんだっけ? カタカナと漢字、どっちにするんだっけ?
・まあいいや。両方とも書いてみよう。



・カタカナのほうが彫りやすそうだな。じゃあタイトルはカタカナにしよう。
・それにしても「雑な手書きっぽい文字」って、あえて鉛筆で書こうとすると、変に力が入って書けないもんだな。
・字を太くするときに、いつのまにか修正してるんだよな。
・やっぱりマジックで書いたほうがいいみたいだ。

・あれ? そうか。どうせ冊数も少ないんだよな。
・マジックで表紙に直接、タイトル書いたほうが早いんじゃないの? ← いまここ
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