・ゴボウと挽肉 卵とじ
・ポテサラ（じゃがいもだけ）
・ワカメとえのきの三杯酢
・ごはん

　年齢的なことを考慮すると、死ぬほど恥ずかしい白状になるのだけれど。一年ちょっと前から急に、「小説」というものを書くようになった。人から薦められて書いたら止まらなくなった。問題は、私という人間がどれほどまでに、モノゴトの表現を短くまとめるのがヘタであるかという点だ。

　具体的に、どのような困りかたをしているのかというと。
　いま書いているものは、それぞれ原稿用紙換算で六百枚、八百枚、二千枚を超えていて、それはいまも長くなりつづけている。あまりにも長すぎて使い道がない。そのことにも気づいているのに、もう止まらなくなっちゃったよと。そういう困り方をしている。

　最近、夢の中でも小説を書いている。
　夢の中では、「なんて面白いものを考え付いてしまったんだ」と思うような話ができている。必死で枕元のメモに書き付けるのだけれど、起きて読んだらほとんど使い道がない。非常にワンパターンな展開だ。私は小学生の頃から、これと似たようなことばかり繰り返している。

　今朝のメモは、こういうものだった。

「野菜が高いって？　そりゃいいじゃねえか、ちょいとキャベツを炒めるだけでもセレブ気分が味わえるって話だ。いまどきラーメンだって七百円だろ。たった数十円、余分に払うだけで心が豊かになるってえんなら、こいつはお得な話だ、まったくいい御時勢だと思わんか。なあ、母さん。母さん？」⇒ここで事件が発覚する

　どんな小説だったんだろう。ちょっと読みたい。