Przypadek／Krzysztof Kieślowski
1981年・ポーランド

すごかった。予備知識なしで観られたのが本当にありがたい。こういう映画は、「どんな映画なのかな」って、検索しないほうがいいと思う。

・どんよりしたのが好きで、ぎっちり作りこまれてる話が好きだという方なら、まず大丈夫ではないかと思います。

・タイトルと監督名で検索すると、すぐに「どういう映画なのか」が分かってしまいます。それは楽しみを奪いかねないことになると思うので、検索しないことをお勧めします。

・しかし、どういう映画なのかを知らないと、最初の一時間ぐらいは「ひょっとしたら自分は細かいところまで理解できていないんじゃないか」という不安に襲われて、面倒くさくて寝てしまいたくなるかもしれません。ここはぐっと我慢です。大丈夫です。

・もしもこの映画が気に入った場合、おそらくは立て続けにもういっぺん観たくなると思いますので、時間のあるときに観たほうがいいと思います。「映画は劇場で観るべき」という方もいらっしゃるかと思いますが、私は、この映画はＤＶＤで観て正解だったと思います。観終わったあと、確認したくなることが多すぎて、もういっぺん観られないとイライラして死にそうになっただろうと思うからです。

・この映画が発表された当時のポーランドは、まだ共産国だった（そして民主化運動の波がガッツンガッツン来てた）ってのがすげえなと思います。ちなみに私は、観終わってから調べるまでそれを知らなかったので（あの当時を振り返って作った映画なのだろうと思って観てたので）、ちょっと損したような気がしてます。

・品揃えのいいところなら、たまにレンタルされてます。幸運をお祈りいたします。