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映画と食べ物の備忘録
from 2009-09-09 to 2011-07-24 (maybe)
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 風邪をひきまして、ぐだぐだになっておりました。もう、ほとんど復活しております。

 布団の中にノートPCを引っ張り込んで(いつも就寝前はそうなのですが)、延々と製本の方法などを学んでおりました。
 「製本未経験者による、A5で180ページ前後のくるみ製本」×5巻
 一冊あたりの作業時間や失敗の率などを計算してみました。これは、どう考えても無謀すぎるのではないかしら。そんな結論に至りそうな自分がおります。

 背表紙にシワがよらないようにする方法とか、裁ち面をきれいに仕上げる方法とか、読んでて吐きそうになりました。
 いっそ印刷した紙を持ち込んで、くるみ製本だけ頼めるような業者というのも探してみたのですが、その製本だけで四百円持っていかれてしまいます。印刷代を考えると、千円以下で販売するのは不可能です。
 それで気が付いたら、「同人誌の小説まとめ@wiki」なんてものを見たりして、「一般的なお客様が手に取りやすい本づくり」みたいな情報を読んでしまったところで、なにかが壊れました。

 くだらねえ。なんてくだらねえんだ。なんで、まともな同人誌つくろうとしてるんだ。
 目的が違うだろ。バカじゃねえの。ただでさえ知人のみなさんが電子書籍の将来を考えてるときに、もともとお前はバカなことやろうとしてるんだろうが、なにがヒラギノ明朝W3だ、なにが背固めだ。そんなにウケのいいもの作りたいのか。そんなに恥かきたくないか。死ね。もう面倒だから死ね。
 なにが背表紙のシワだ。
 そんなこと言ってる間にな、伊勢田監督は何本でも新作を作るんだよ。お前はいつもそうだ。いつもいつもそうだ。販売する以上は完成度を上げたいだの、本棚に並べたとき他の新書となじむようなもん作りたいだの、著者さんが自慢できるものを作りたいだの、趣味なんだからできることは全部やりたいだの、ふざけるときは真剣にふざけたいだの、そんなこと言って、そんなことばーっかり言って、時間くって挫折するんだ。販売ルートだの受注だののときには力尽きてんだ。いつだってお前はそうだ。コキール男爵のときだってそうだ。出版社の人と喧嘩して、駄々こねて、だったら一人でやれ、おう、やってやろうじゃねえかとか言って、気が付いたら会社とか作ったり潰したりしてやんの。「決算が辛いよ」だって。当たり前だバカ。いっつもそうだ。お前はいつもそうだ。そもそもの目的がなんだったのか、すぐ分からなくなるんだ。バカじゃねえの。もう死ねよ。

 よーし、ホチキスで留めるか。20枚ずつフリーハンドで、がっしょんがっしょんがっしょんがっしょんって綴じるの。そんで、20枚ずつの束を、まとめてビニールテープでくるむの。背中のとこだけすげえ分厚いの。背表紙は無いの。背中はテープが波うってんの。もう、それでいいんじゃねーの。だって珍しいもん。そんな本、見たことないもん。たぶん読みにくいけど。すぐにテープと本体が剥がれそうだけど。そこは自力で直してもらうの。どうよ。どうよってなんだよ。バカじゃねえの。
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無題
俺は今、星が生まれるのを見た…なう。
クドリャフカ(醜聞と書いてスキャンダル) 2010/09/16(Thu)01:27:03 編集
Re:無題
大丈夫です、気のせいです。
【2010/09/17 00:50】
無題
すみません、ホチキスという文字を観てまた書き込んでしまいました。ホチキスによる小規模製本を仕事にしています。

気になって自分でホチキス製本の限界枚数を数えてみたのですが、社内のいちばんでかいホチキスで、70g/㎡のコピー用紙250枚綴じられました。厚さは22mmです。15mmの玉を、表紙側と裏表紙側から少しずらして噛み合わせれば大丈夫でした。

ちなみに背は、布粘着テープを使えば皺が目立たなくなります。うちの会社は、リンレイというところの梱包用(黒)を使っています。

勢い込んでここまで書いたあと、ホチキスの値段をアスクルで調べたら、240枚綴じられるマックスのスーパー厚とじというやつで17220円しました...。高いですね...。170枚なら10290円です。130枚なら5490円、75枚なら2998円まで下がります。

すみません、ほんとに退社後にそねさんところに行って手伝わせていただきたいぐらいなんですが、北海道は遠すぎます。
nicht 2010/09/16(Thu)11:39:37 編集
Re:無題
>ホチキスによる小規模製本を仕事にしています。

わはははははは。本当ですか。世の中って狭いものですねえ。貴重なお話ありがとうございます。

>70g/㎡のコピー用紙250枚綴じられました。

すごい、それはすごいです。しかし一発勝負で失敗したらどうしよう。どきどきしますね。いや、価格をみれば無理だと分かるので、そんなにどきどきする必要はないのですが。
えーと、販売冊数なんかを考えると、印刷屋さんに製本を頼むほうが安上がりでございますねえ。

>すみません、ほんとに退社後にそねさんところに行って手伝わせていただきたいぐらいなんですが、北海道は遠すぎます。

とんでもないです。ええ。もちろん、宅配便で原稿を送りつけたりなんかしません。しませんとも。ええ。
【2010/09/17 01:01】
無題
えー、パンチ穴をあけて、コクヨの黒い綴込表紙に紐で綴じて…………いや、だめだ。綴込表紙、あれでけっこう単価高いんだ。
すみません。
おこぜ 2010/09/16(Thu)21:31:07 編集
Re:無題
綴じ込み表紙を検討するほどセレブな発想はまったくなかったのですが、
実は「一穴ドリルパンチ」なる二千円強の商品を見つけまして(166枚まで穴あけ可)、
こいつで5つぐらい穴うって、厚紙の表紙をつけて(背中なし)、カバーなしの紐綴じ本にしちまうか。ということも考えたのです。
しかし、ドリルパンチは穴径が6ミリ以上ありました。サイズがA5ということを考えると、現実的ではないですねえ。穴あけポンチだと厚みに対応できませんし、数枚ずつ穴あけてると、ズレが生じないわけがございません。
ビニダインやコニシB1を使って背固めをするというのも考えたのですが、もうあまりにも手がかかりすぎて無茶だといわざるを得ませんです。

電子書籍ってすごいですよね。ほんとに。
【2010/09/17 01:00】
無題
千枚通しと こよりで なんとかならないでしょうか。
ピート 2010/09/17(Fri)05:08:56 編集
Re:無題
無理ですねえ。あまりにも技に頼る部分が大きすぎます。それでも20枚、30枚なら綴じられるかもしれませんが。すでに、この原稿枚数は「素人の綴じる量ではない」ことが分かっておりますので。
イメージでは、朝起きて、4部作って3部失敗、1部作ったところで日が暮れます。サンプル作ったところで挫折、そしてコピー代で大損、というパターンです。

えーと、私には鉤猫のトラウマがございます。
かたどりをして、何個か試作して、作業時間を計測したところ、実作業は一個あたり10分ぐらいで作れたので「いけるんじゃね?」とか思ってたのですが。
全ての環境が整った状態で3000分(50時間)の時間を取れるわけもなく、また気候や湿度にも大きく左右され、さらに材料がひとつでも足りなくなると大変な状況に陥り、さらに乾燥には半日近くを要し、その乾燥の具合によっては最初からやり直しといった状態でしたので、1/3を過ぎたところであっさり100時間を超えました。これはどう考えても無理だと判断し、本気で逃亡を考えました。

で、製本の場合は、コピー時間や原稿を整える時間だけで一冊40分を下りません。失敗したときに失う材料費も、粘土猫の比ではございません。

たとえ「限定10部販売」などの形で、発行数を尋常でないほど落とすとしても、このタイトルは4巻か5巻に分けなければなりませんので、それだけで50冊です。かなり慎重に行かないととんでもないことになるのは火を見るよりも明らかでございます。

な。こいつ馬鹿だろ。こんなことばっかりやってんだぜ。
【2010/09/17 09:39】
無題
最近、もなかなんかで流行の「材料だけ送るからあとは自作してね」キットもありのような気がしてきました。
二階堂 2010/09/17(Fri)09:37:24 編集
Re:無題
いや……実はそれ、ちょっとだけ考えたんです。
印刷した紙と、あとボンドとか表紙とか同梱して
「あとは頑張ってね♪」
というメッセージをつけて送りつけるというパターン。

送料がね。すごいことになるんですよね。
それだと印刷屋に作ってもらって冊子小包で送ったほうが、お客様にとっては少々安いんですよ。ええ。
だからっつって一冊1800円で売るのか? と。ねえ。堂々巡りなんですよ。こんなことばっかり考えてる間に、伊勢田監督はどんどん新作を作るのですよ。どんどん。ええ。
【2010/09/17 09:42】
無題
こうなったら、一章ずつ巻物にしちゃいましょう。
しゅるしゅるーって、引き出しながら読むのは楽しいと思います。


でも、コストはばか高くなるのね。
もげ 2010/09/17(Fri)12:21:40 編集
Re:無題
なにが「こうなったら」なのか、さっぱり分かりませんが、巻物はいいですね。
で、伏線にぶち当たるたびに「うーん」って言いながら、逆に向かってしゅるしゅるしゅるしゅるやるわけですね。

えーと。とりあえず、さっき木工用ボンドを買ってみたよ。
「パテのように木工用ボンドを使って固める製本(乾燥時間おおよそ二日)」を試してみようかと思うんだよ。
いや、それ以前の問題があってね。
実は昨日、ちょっとだけ試しに刷って、穴あけたり貼ったりして試したんだけど、
その状態で読んでみたら「導入部が無駄に長い、読んでて飽きる」とか思って、いま書き直したくなってるんだよ。なんか、ゴールがぜんぜん見えてこないよ。

それで、きのう寝そびれたから、とっても眠いんだ。これからちょっとだけ寝るんだ。おやすみ。
【2010/09/17 13:52】
無題
一分冊毎にダブルクリップで留めて“ 読後焼却のこと ”って大きく注意書き書いた表紙つけて、梱包して送る、というのはどうでしょう。いや趣旨が違うだろう俺。
おこぜ 2010/09/17(Fri)15:46:15 編集
Re:無題
それだ!!!!

いや、それなのか? それでいいのか?
おばちゃん、よく分かんなくなってきたよ。

とりあえず、その形だと、びっくりするぐらいコピーに時間がかからないよ。作る側も送られる側も。
【2010/09/17 18:54】
続けてすみません。
上の方の“自作キット化”というのはそそられます。ここはガレージキット方式に則り『綴じ具や接着剤・工具は別途自力調達すること』で、“和綴じ本のつくりかた”のペーパーのみ同梱、とするのも美しいかもしれません。
おこぜ 2010/09/17(Fri)15:49:13 編集
Re:続けてすみません。
そうですか……

そうしようかなあ。本当か。適当に言ってないか、私。
【2010/09/17 18:55】
こんなのはどうでしょう
以前、ピーズ&トモフのライブに行ってましたとコメントした者です。楽しかったですね、とか整理番号159番で左側にいたので多分全くすれ違っていなさそうです、とかお返事しようと思っていたのですが、時間が空いてしまいコメントする勇気がなくなっていました。

ボンドを使って止めるくらいなら、とじ太くんhttp://www.jicworld.co.jp/tojita/index.htmlを使うのはどうですか?
製本カバーの注文単位は10冊から。A5サイズで30mm以下の厚さだと1冊当たり150~200円位です。紙の厚さにもよりますが180枚なら20mm前後でいけるのではないでしょうか。一冊の製本単価200円では高いですか?

作業時間は、カバーに紙を挟めて揃える(2分)→機械に入れて背表紙固定(45秒)→冷めるまで立てて安置&次の背表紙固定・・・を数回繰り返す→ある程度冊数がたまったら背表紙に製本テープを貼り付ける(3~5分)という感じなので、流れ作業になれば一冊10分位で製本出来ると思います。

とじ太君カバーの表紙紙質がお好みでなければ、背表紙の固定が終わってから表紙を切って差し替えたあと、製本テープ(黒の布テープ)で固定するということも可能です。

このとじ太くん、10年位前までは仕様書とか中間報告書とか提出する時に使っていたのですが、今は製本をしてなくていいから・・・というケースが増えたので現在まったく使っていません。古い機械なので出来上がり音が鳴らないという半壊れ状態ですが、製本することは出来ます。

もし使ってみたいとお思いでしたら、「とじ太くん1000」(とじ太くん3000の旧バージョン)を持って行って使用法をレクチャーする(というほど作業は難しくない)、というかお手伝いする事は出来ますよ。
hydrochaerus 2010/09/17(Fri)19:16:14 編集
Re:こんなのはどうでしょう
>時間が空いてしまいコメントする勇気がなくなっていました。

あらら、全然かまいませんですよ。わたくしのほうこそ、なれなれしいコメントをしてしまってお恥ずかしい限りで。

>とじ太くん

実は、わたくしが設計事務所で働いてたとき(時給850円のバイトが原発の計測機器の配置図の図面とか書き直してたんだよ。どきどきしちゃうね。原発事故の夢ばかり見るようになって、良心の呵責に苛まれて、そのバイトは辞めたけど。いま考えたら、私よりももっと不真面目なアルバイトが続きの作業をやってるかもしれないんだよね。どきどきしちゃうね)、これに似たものを使っていたのです。

というわけで一応は検討していたのですが、本体価格が高いのと、ホットメルト接着剤(完全にリヒトのホットメルトシートと製本テープを別買いするつもりでした)を合わせると大変な金額になるので、ちょっと挫折しておりました。

ええと、もしもお借りできるのだとしたら、ちょっと本気でお願いしちゃいたいかもしれません。
ただ、現在、クズ紙と木工用ボンド速乾による製本テスト(これがうまく行けば原価は印刷代+製本テープや遊び紙+ボンドのみ)を行っているところですので、もう少々お待ちいただけますでしょうか。

いや。手作業で生じるミスと原料費を比較したら、とじ太くんをお借りするのが最も現実的に安いのではないかという気もしてきました。
自分のケチっぷりに、自分でも吐き気が止まりません。はい。
【2010/09/17 20:12】
無題
いっそのこと本文データと製法方法のドキュメントを書いたPDFファイルをデータ販売して、買った人が自分でプリントアウトして製本すればいいんだわ!
モットマチー 2010/09/17(Fri)19:28:06 編集
Re:無題
それは!

それは、とっても普通に、データ販売じゃないかしら!

いや……そうなんですよねえ。数日前まで、データの販売を考えてたはずなんですよねえ。
うっかり「どうせ一件ずつ受注するなら、本を作って売ったほうが、いろいろできて面白いぞ」と思いついてしまってから、なんか遠くまで来ちゃいましてねえ。
気が付いたら、すごく遠くまで来ましたねえ。だったら戻ればいいんですよねえ。戻る勇気って必要だと思うんですよ。
このまま行くと、「うちは粘土屋でも民芸品屋でもねえ」とか「なんで自分の本を出す暇がないんだ」とか「あれ、どうしてイベントやってんだっけ?」とか言いながら、夜毎に涙をぬぐうんですよ、ええ。以前にも、そんなことをした覚えがあります。

人間って、もしかしたら、そんなに簡単には変われないのかなって。そう思うの。
【2010/09/17 20:08】
無題
今さらなんですけど、1冊(セット)だけ作って、希望者間で回し読み──じゃダメなんでしょうか。
それで全ての問題がクリアになる気も。

なんか学生時代の藤子不二雄みたいだ。
クドリャフカ(とんからりと隣組) 2010/09/18(Sat)12:17:03 編集
Re:無題
先生。もう後戻りできんのです。「一冊一冊、ちょっとずつ変えるプラン」が、頭の中で出来上がってしまっておるのです。分かってください、先生。

あと、あまりにも長い話にしたうえ、少々伏線を張りすぎたので、ちょっぴり読むのに時間がかかるかもしれないのです。
なんでそんなものを作ったのかというと、私がダメな人間だからです。本当にダメな人間なんだと思います。
【2010/09/19 02:31】
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