■クイックエッグボイラー　（ハットトリック）

　電子レンジでゆで卵を作れる、それ以上でもそれ以下でもないグッズ。恐ろしくケチな私が、予備として一つ余分に買ってしまったほどの必需品になってる。
　二人暮らしの我が家で「ゆで卵」を作るときは、だいたい一個だけだ。ラーメンに乗せるにも、卵ペーストを作るにも、一人半個～一個もあれば充分だと思ってる。でも、その一個の卵を茹でるためだけにコンロを一口占領されたくない。

　というわけで、このクイックエッグボイラーはもう六年ぐらい前から使ってる。使い始めの頃は何度か失敗したのだけれど、いまは完璧な状態で作れるようになった。
　なにがいいって、完全に放ったらかせるのがいい。水を入れて、レンジに突っ込んで、時間を設定するだけ。あとはタマネギを刻んでてもいいし、洗濯をしてもいいし、トイレに行ってもいい。うっかりトイレ文庫の漫画を読み始めて、最後まで読んで、「やばい、卵ゆでてる最中じゃん」ということになっても平気だ。その場合は、しっかり蒸されて、普段より少し固めになったゆで卵ができてる。吹きこぼれとか火の始末とか、なんの心配もしなくていい。

　その他のメリットとして、

●殻がきれいに剥ける。
　小さい穴を開けるとか、茹でたあとの処理とか、なんにもしなくても薄皮ごとつるんと剥ける。ただし私は半熟卵を試してないので、半熟の場合でも綺麗にむけるかどうかは知らない。
●黄身が真ん中に来る。
　ゆで卵を半分に割って食べるとき、これは非常に大事なことだ。転がしたり、おちょこに立てたりする手間も必要ない。
●壊れにくい。
　私のような雑な人間にヘビーローテーションで扱われているけど大丈夫。非常にシンプルな作りなので、壊れる要素がほとんどない。お手入れはざっと洗って（ほとんどの場合は水洗い）、水切り場に放置するだけ。ふきんで拭いたこともない。いまのところ、中のアルミ部分は錆びてない。
●意外と考えられてるデザイン。
　脚が生えてるってのは、ふざけてるようにも見えるけど。レンジから出すとき、黄色い足の部分を持って出せば熱くない。キッチンに置いておいても、ちゃんと自立してくれる。
●ついでにレンジの中が掃除できる。
　これでゆで卵を作ると、レンジの中が湯気だらけになる。私は卵を加熱したあと少し蒸らすから、その時間で、ついでにレンジの中をくいくいと拭いてやると、浮き上がったヨゴレが綺麗に取れる。

　などが挙げられる。欠点はどうなのかというと

●好みの固さを作れるようになるまで数回は失敗する。
　最初の数日間は、間髪入れずに同じサイズの卵で繰り返し作って試行錯誤したほうがいいと思う。ちなみに我が家の電子レンジの場合、冷蔵庫から出したばかりの小さめサイズの卵で6分40秒、そのあと一分か二分ぐらい放置するぐらいがちょうどいい（ちなみに私の好みは、固くないけど黄身まで固まってる形）。
●決して早くはない。
　レンジだから早い、ということはない。とにかく一刻も早くゆで卵を食べたい人は、鍋でゆでたほうが早いと思う。
●一度に一個しかできない。
　だから、おでんを作るときなんかは鍋に頼らなければならない。そのとき、久々に鍋でゆで卵を作るハメになる。上手に茹でるコツなんかを忘れた状態で作るので、殻が綺麗にむけなかったり、思ったとおりの茹で具合にならなかったりして、ちょっとストレスがたまる。

　ぐらいじゃないだろうか。ちなみに私が持っているのはエッグ型。いまはチキン型というのも販売されているらしいけれど、そっちは試したことがないから使い勝手が分からない。


AMAZON


楽天

クイックエッグボイラー（1個用）