忍者ブログ
映画と食べ物の備忘録
from 2009-09-09 to 2011-07-24 (maybe)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

1984年・日本

観るのが怖かったので、ずっと観られなかった。やっと観る気になったので観た。いろいろと不満もあった。
でも、すみません、私は傑作だと思いました。すみません。
【初見/レンタル/★★★★★】

 

 
・あと七歳ジュリーが若かったら、とんでもないことになってたと思う。
・あと七キロジュリーが痩せてたら、とんでもないことになってたと思う。
・でも七年前に撮ったら、樋口可南子も杉浦直樹樋も若すぎたんだろうから仕方ないよなと思う。
・あんまり痩せてなくて、ちょっとトロそうな感じが、かえって良かったのかもしれない。
・それでも、やっぱり70年代のジュリーに演じてほしかった。

・「てけてけてん」のテーマソングがしつこすぎるというか、音が大きすぎるというか、もう少しだけ回数なんか抑えてくれたほうが、かえって効果的なんじゃないのかと感じたのだけれど。
・そのように加工したものを観たわけじゃないから、思いつきで適当なことを言うのはやめたほうがいいよなとも思った。


・それで、ここから先はもう完全に個人的な思い入れの話になります。


・私は北海道の海沿いにある、うんと小さな町に生まれておりまして。
・霧は出るのですが、夏も涼しくて乾燥しています。
・涼しいんです。
・ちょうど空なんかも、あんな感じで。

・というわけなので、車が海沿いを走るシーンの全部が、心臓に来るタイプの映像で
・特に、最後の仕事現場に向かって車で走っていくところなんかは、あの変なカメラの動きのせいもあって、うまく呼吸ができなくなりまして
・こう、頭蓋骨の中につっぱりができるというか、頭の筋肉に力が入るような感覚に陥りまして、
・正直に申し上げますと、ずっと腕に鳥肌と震えが走ってしまいまして。
・で、あのラストですよねえ。
・いやー。
・いやー、すみません。としか。

・で、このあとはさらにネタバレですよ。
・本当に読む価値がないのですよ。



・結局のところ、私は、この手の「じっと我慢、じっと我慢、そしてドーン」な映画には抗えないらしいということを再確認したりしまして
・ああ、そうか。と。
・だから私は、石井聰亙の『1/880000の孤独』があんなにも好きなのかと。
・そういえば、『バートン・フィンク』も全く別の意味でそうだよなと。
・そんなことを思ったりもしたのです。
・若干、変態っぽいでしょうかね。

・それにしても、ジュリーですよ。

・ああ。

・やっぱりジュリーが残念すぎる。どう考えても残念だ。
・最高得点をつけておきながら、それでもやっぱり残念すぎる。
・この作品って、ジュリーが熱心に望んで、内田裕也から映画化の権利を譲ってもらったんだという噂を聞いたのだけれど
・だったら、なぜ撮影前に体を絞っておかないんだ。なぜ、せめてあと五キロ減らせないんだ。
・いや、私は嫌いなんだよ。なにかってえと「主演の××は、この役を演じるために20キロ痩せて臨みました」とか、そういう話は大嫌いなんだ。
・くっだらねえ、と思うんだ。
・それがどうしたの、って思うんだ。
・それでもなお、ってことだ。
・それでも、どうしても、この映画についてだけは言う。

・「もっと若い頃のジュリーにやってほしかった」と願うのは、「だってタイミング的に無茶じゃん」の一言で蹴ることができるわけだから。
・だったらもう、やれることは一つだけなんだから。


・なんで、せめてあと五キロ、痩せておいてくれなかったんだ。ジュリーは。

・だって、血圧を測られるときに「細いけど筋肉質で」とか言われるじゃん。
・そういうシーンがあるって分かってるのに。
・そのあと海にも行くじゃん。
・なんで痩せられないんだよ。
・そこいらの女子高生でも、海に行く前には体重落とすじゃん。
・プロなんだから。
・頼むよ。
・いや、いまさら頼むよとか言っても仕方ないんだけど。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
prev  HOME  next
プロフィール

HN:原そね子
自己紹介:鉤屋のそねです。ごく稀に、グレコローマンかたぎのそねと呼ばれることもあります。
ブログ内検索
最新コメント
[03/28 NONAME]
[03/27 のり]
[03/26 ピート]
[03/25 I]
[03/25 I]
[03/25 クドリャフカ(針金で縛る)]
[03/24 サルマタ]
[03/24 NONAME]
[03/24 製本番号6]
[03/24 製本番号6]
[03/23 前川]
[03/23 製本No.17]
[03/23 13番]
[03/22 とり]
[03/22 おこぜ]
[03/21 三鷹のOのほう]
[03/20 さやか]
[03/19 製本No.20]
[03/18 製本No.20]
[03/17 220番台だったような気がする]
[03/17 へっぽこ0188]
[03/16 夢見るマレー熊]
[03/16 ぴか]
[03/15 もげみ]
[03/15 I]
NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]