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映画と食べ物の備忘録
from 2009-09-09 to 2011-07-24 (maybe)
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・某所の坦々麺+ライス

 ちょっとだけ珍しい光景を見た。


 その光景というのは、以下のようなものだ。

 月見うどんがしょっぱすぎる、と厨房にクレームをつける男性客(ちょっとコワモテ)と、対応に困るおばちゃんの会話だったのだけれど。

「あんたも食べてみてくれって言ってるんだ、いつもこんなの出してるのか」
「あの、しょっぱすぎるということなら、お作り直しします」
「いいから食べてみてくれよ」
「疑ってませんから」

 とにかくお客さんのほうは、怖い顔で「食べてみてくれ」の一点張り。店員のおばちゃんは、ひたすら会話を終わらせようとしている。そうこうしている間にも、料理を待つ客の数が増えてゆく。
 結局、おばちゃんが折れた。彼女はスープを一口すすり、「あ」と真顔で言った。

 どうやら、『あきらかに間違えたとしか思えない量の醤油が入っていた』 というのが事件の真相らしい。そして、お客さんのほうは、『自分が不条理なクレームをつけているわけじゃない』 ということを、どうしてもおばちゃんに理解してほしかったらしい。

 すべてが話し合いで解決するとは思わないけど。やっぱり、落ち着いて人の話を聞くのは大事だ。そして、聞いてもらうとき緊張感を与えないことも大事だ。そんなことを思った。

 別に、月見うどんの話から世界の平和を語ろうとか、そういうことは考えてないので、どうか安心していただきたい。
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